9代目と雪国アボカド

雪国アボカドが出来るまで

9代目と雪国アボカド

雪国アボカドが出来るまで
1982年

両親祖父母の4人で農業を営む「せきね農園」の第二子、長男として生まれる。

幼少期

働き盛りの農家の中心として忙しく働く両親にかわり、主に祖父母が面倒を見てくれる。

5歳の時、祖父が病気で入院。

小学生

1年生の春、祖父が病気で亡くなる。

両親はせきね農園を守る為ますます忙しく働き、主に祖母が面倒を見てくれる。

いわゆる「おばあちゃん子」として育つ。

中学生

少しずつ将来を考え始める時期、大変そうに働く両親の姿を見て農家を継ぎたくないと思うようになる。

この頃から音楽やバンドに興味を持ち始める。

高校生

初めてギターを買い、ますますバンドにのめり込む。

東京の大学を受験。

大学生

東京の大学に入る。

本格的にバンド活動をする為、父親と揉めに揉めた話し合いの末に大学を半年でやめる。

「バンドを辞めたら跡を継ぐ」と父親と約束をする。

バンド活動

中学や高校時代の仲間とバンド活動を始める。

祖母が足を悪くして病院通いになり、送り迎えなど祖母の手を引いて付き添いをする。

この頃アボカドブームもあって、栄養価の高いアボカドを少しずつ祖母に食べさせるように病院の先生に言われる。

長いバンド期間を経て2013年6月解散、バンド活動終了。

就農

2013年夏頃、本格的に就農。(31歳)

桃、米、ひらたけの栽培を両親に教わりながら手伝う。

同世代の農家の仲間が出来て、しっかりと農業の勉強をしてきた周りの仲間との知識と経験の差、農業の奥深さを初めて知る。

2014年結婚。

意識も変わり少しずつ農業の勉強をするようになり、その中でも特に果樹栽培に楽しさを感じるようになる。

農家として周りより遅いスタートだった為、他とは違う自分なりの果樹栽培を探し始める。

アボカド栽培を始める決心をする。

アボカド栽培

2015年5月、娘が生まれるのと同時期にアボカドの苗木を購入。(33歳)

2015年冬、もともとあったパイプハウスに暖房設備を入れてアボカドを越冬する。

2016年秋、アボカドの苗木がパイプハウスに入りきらない為、桃畑を切り倒し軽量鉄骨ハウスを建設。

2018年秋、栽培スタートから3年を経て「雪国アボカド」を初めて販売開始。(36歳)


なぜアボカド栽培?

雪国アボカドを作る理由

 

ここ新潟市南区は果樹産地と言う事で、就農してからたくさんの果樹農家さんと知り合えて、果樹栽培にすごく魅力を感じました。
また、遅くに就農したので、同世代の周りの農家さんとの大きな知識・経験の差を感じ、同じ道で追いつくよりも、別の道で自分なりの農業を見つけたくなりました。
そこで新潟での新たな果樹の可能性を探して挑戦しようと思い、輸入品はあるけど国産品がほとんどないものを色々と調べ始めます。
色々とあるその中で、アボカドを見つけます。
祖母との思い出のあるアボカド。
そして新しく出来た家族、年を重ねた両親の健康を考え始めた時期でもあったので、栄養価の高いアボカドに運命を感じました。
もともとアボカドが好きだったのはもちろんですが、自分が育てたものが食べる人の健康に繋がる、挑戦するならこの果樹しかないと思いました。 
 
 


 

更にここからアボカド栽培に関して色々と勉強を始めます。
 
【良い点】
・意外にも寒さにある程度強く、暖房や設備コストはかかるけど新潟でも不可能ではない。
・品種が多く、品種リレーによっては収穫期間が非常に長い。
・輸送時間を考えなくて良いので、樹上でギリギリまで成熟出来る。
・ハウス栽培で、新潟の気候を利用した寒暖差が美味しいアボカドを作れる。
 
【悪い点】
・新潟では暖房費のコストが大きいので、収穫まで年数のかかる果樹栽培は不利。
・日本での栽培方法、特にハウス栽培の方法が確立されていないので、独学で育てるしかない。
・そもそもアボカドは収穫量が他の果樹に比べて圧倒的に少ない。
・病害虫に対する登録農薬がほぼ無いので、最悪全滅の可能性もある。
 
 


 

アボカド栽培に関して色々と勉強するうちに、良い点も悪い点も含め、ますます挑戦したくなりました。
バンドをやめて、父親との約束を守る形でなんとなく始めた農業。
でも娘が生まれるのをきっかけに、生まれ変わろうと思いました。
そして将来、娘に胸を張って「農家」と言える仕事をしようと思いました。
 
2015年5月、娘が生まれるのと同時期にアボカドの苗木を購入。
せきね農園の9代目として、アボカド栽培への挑戦が始まりました。
新潟での新たな可能性、新潟だからこそ出来る栽培、そして家族への想い、そんな色々な願いを込めて「雪国アボカド」は誕生しました。
 
 


 

 2018年秋、栽培開始から3年の時を経て「雪国アボカド」は少しづつではありますが、販売出来るようになりました。
ご購入して下さる方に感謝の気持ちを込めて、一つ一つ丁寧に育てたアボカド、もっと多くの方にお届け出来るようこれからも頑張ります。
 
せきね農園の「雪国アボカド」。
まだまだ挑戦は始まったばかりです。